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 ネガイゴト「出逢い」
高瀬真冬
高瀬真冬いやし系恋愛系ペット系オシゴト系RSS RSS2.0 Podcasting
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◆47才 1970(昭和45)年4月15日(牡羊座) B型 北海道・東北在住 山口出身 情報システム 高校(普通課程)卒 独身 ◆離婚経験無し ◆子供無し 車有り お酒を飲める 喫煙する 171cm 61kg /普通体型 / 黒髪 ギャンブルしない
◆趣味・興味: 音楽, 書籍/雑誌, 料理, 酒/ワイン, シューズ
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ありふれている毎日は決して退屈なだけではないはずだから、 想いのカケラを集めて、 かけがえのない大切な日々に変えていけたら。
 
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出逢い
はじめて、
僕が君と出逢ったのは、近くのコンビニだったっけ。
好きな人が、必ずしも一番の理解者ではないと、
そんなことを思い知らされてなんだか色あせていた頃、
僕は君と逢った。
よくいくコンビニの、飲み物の冷えてる入れ物の前で、
体中で困っている君を見つけた僕。
君の、あまりにも真剣で真っ直ぐな悩みっぷりに、
それだけで癒されたような気がした。
な、もんだから、なんとなく目が離せなくなって、
密かに観察を続けると、なんとなくいくつかのことがわかってきた。
どうやら君は、エビスビールを買いに来たらしいということ。
そして、金色の缶と黒色の缶で迷っているらしいということ。
てことは、君が飲むのではなく、誰かのおつかいだろうということ。
僕がそのくらいの予想を立てている間中も、君は悩み続けている。
店員に聞くとか、おつかいさせた本人に電話するとか、いろいろ方法はありそうなものなのに、
君は、潔く悩み続けていた。
おせっかいも如何なものかと思いあぐねていたんだけれど、
君の体中から出続ける、あまりにも密度の濃いどうしよう電波を見過ごし続けるのにも限界がきた僕は、エビスに釘付けの君の背中に声をかける。
  
  「なやみごと?」
なるべくさりげなく、そして僕なりにさわやかに言ったつもりだったんだけど、
  君は、少しびくっとして、振り向いて言った。
  「え?」
  「いや・・なんかそんな風に見えたからさ。」
  「あ・・・・・
  
  君は怪訝そうな顔をして、なるべくさりげなく僕を観察してたっけ。
  君は後に語る。
あの一瞬で僕は、
あまり油断してはいけない。どちらかといえば、女にとって要注意人物的な・・・。
そんな顔だと判断されたらしい。(どんな顔だよ)
な、もんだから、警戒心をすぐさま纏って、
そして大袈裟なくらい丁寧に、
「大丈夫ですから。」
と、どうみても笑顔ではない顔をして笑った。
いやはや・・・

「べつにナンパとかじゃないからさ。」
そうなんですか?」
(早っ。しかも声でかいし)
なんだかちらほら注目もされてるっぽいし。
「よけいなことかもしれないけどさ・・・・」
戸惑う君に口を挟む隙をあたえないように、
なるべく早口で僕は話し始めた。
みたところ、どっちが普通のエビスか理解らず迷っているようだとお見受けしたこと、
金も黒もビールには変わらないが、ほぼ9割近くの確率で、普通の人が普通に飲むエビスは金のほうだということ、
どうしても心配であれば両方買ってみたらというアドバイス、
そして最後に、
「彼氏が飲むの?」
なんて軽いコミュニケート。
君は、僕の話すビールと黒ビールの違いについて、
なんだか子供みたいにキラキラ聞いてたっけ。
そうかとおもうと、
僕のコミュニケートに君は、言う。
「やっぱりナンパですか?」
「は?」
「だって話し方がナンパ師のそれだと。」
「どんなそれだよ。しかもナンパ師って。」
目が合った。
僕が笑った。
今度は君も、笑顔で笑った。

「どうもありがとうございます。」

とってつけたような、でもどうしようもなく人なつっこいような、そんな感じだった。

「近所なの?家。」
なんだか離れがたくて聞いてみると、
君の目が速攻で、
やっぱりナンパだなビームを放つもんだから、
また、少し二人で笑った。
「いや、近いならさ、来ればいいのに、一緒に?と思ってさ。」
調子に乗って言ったら、急に君の色が少し無くなって、
あいまいに笑ってみせた。
少しおどけて、
「俺だったら絶対一緒に来るけどな。」
そういった僕に、
君はこれ以上ない速さで言った。
僕もそれに合わせて言った。

「やっぱ、ナンパだ。」

一番大きく二人で笑った。
一番素敵に、君が笑った。

そのまま、買い物をすませ、小さくおじぎをして自動ドアを出て行く君の背中から目が離せなかった。どうしようもなく君に惹かれていたのに、僕は、名前すら聞けないまま、どんどん小さくなる君をず~っと、見ていたっけ。
 
 
write: 北海道・東北恋愛系日記■■2007.1.17■■
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